学童保育:子供の「居場所」としての質と、指導員の処遇確保
まとめ
- 事実:利用者増で過密化が懸念されている。基準面積(1.65㎡/人)に対してわずかに不足している状態。
- 論点:旧給食センターの事務室などの空き部屋を活用すれば基準はクリア可能だが、要員増・改修が必要となり、財政・人員面での課題がある。
- 次の問い:子供への「満足度調査」の実施と、現場の環境改善(空き部屋活用)の具体化をどう進めるか?
質問の背景(なぜこれを聞いたのか)
共働き世帯の増加等で学童保育のニーズは高まる一方です。しかし、数を受け入れるだけでなく、子供たちが放課後を過ごす「生活の場」としての質(広さ、関係性)が保たれているか、現場の負担が限界に来ていないかを確認するために質問しました。
質疑の整理(要点)
1) 適切なスペースと人員
現在の人数に対し、基準面積にはわずかに不足しています。 小学校内の空き部屋(旧給食センター事務室)を含めれば面積基準は満たしますが、実際に部屋を使用するには管理する指導員の増員や改修経費が必要との答弁でした。
2) 指導員の処遇改善
太良町の指導員の処遇は、県内では「中程度」との認識です。 国・県の処遇改善事業を活用し、勤続年数や研修実績に応じた賃金改善を進めています。
3) 子供の満足度調査
現在は実施していません。保護者との連携で子供の様子は把握できているとの認識でしたが、「子供自身は不満を言いにくい立場にある」として、子供目線でのアンケート実施を要望しました。
メモ
「預かってもらえるだけでありがたい」という大人の事情だけでなく、当事者である子供が「行きたい」と思える場所になっているか。人数や面積の数字だけでなく、子供の満足度を指標に入れるべきです。
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○議長(坂口久信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 2番通告者、山口君、質問を許可します。 ○1番(山口一生君) 議長の許可を得ましたので、通告に従って質問をさせていただきます。 まず最初に、先日の大雨の被害を受けられた方に深く、いち早い復興をお祈りしておりま す。私自身も先週の土曜日と昨日、大町町のほうにボランティアに伺いました。実際に現場 を見ると、物すごくいたたまれないというか、物すごく近くでそういう被害が起きていると いうことに、自分がどういうふうに動くべきかというのをもう一度改めて考えさせていただ く機会になっています。太良町としても、今回の大雨で被害が数件ありましたけれども、よ そに比べれば軽微なものだと思っておりますので、そういったところで今回被災された地域 への支援を本腰を入れて行っていただけたらなと。私個人としても活動をしていきますけれ ども、そう思っております。 今回、3点質問をさせていただきます。 第一に、学童保育について、2点目が町内在住外国人について、3点目が地域おこし協力 隊について質問をさせていただきます。 第1点目、学童保育についてですが、こちら先ほど待永議員のほうから質問がありました けれども、改めて私のほうからも質問させていただきたいと思います。 本町では学童保育を小学校の空き教室を活用して行っていますが、利用者が増加しており、
- 55 - 不健全な混雑と現場負担の増加、資金不足による設備不足が懸念されています。太良町の未 来を担う子供たちに負担を押しつけてしまうことがないよう、学童の現状とこれからを質問 いたします。 1つ目、現在の利用人数に対する1人当たりのスペース及び指導員の人数は、子供の健全 な発達、育成において適切であるか。 第2に、子ども・子育て支援法で指導員の処遇を改善し、人員確保に努めるよう明記され ており、また処遇の改善費を増額して予算化し、活用しやすくなっていますが、処遇改善へ の取り組み計画と進捗はどうなっているか。 3点目、子供への学童保育満足度調査というのは行っているか。行っていない場合、その 理由は何かをお答えいただきたいと思います。 ○町長(永淵孝幸君) 山口議員の1点目、学童保育についてお答えいたします。 1番目の現在の利用人員に対する1人当たりのスペース及び指導員の人数についてでござ いますが、子供の健全な発達、育成において適正であるかということでございますが、太良 町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例に基づく運営をしてい るスペース、小学校の教室ですけれども、としては旧給食センター事務室を加えると適正と なっております。 また、指導員の数としては、基準に対して適正でありますので、子供の健全な発達、育成 の面においては適正に運営できているものと認識をいたしております。 次に、2番目の指導員の処遇改善への取り組み計画と進捗についてでありますが、待永議 員の質問に対する答弁のとおり現在行っている勤続年数や研修実績に応じた賃金改善策を今 後においても国、県へ予算化をお願いし、継続していく所存でございます。 次に、3番目の子供への満足度調査についてでありますが、現在まで行っておりませんが、 日ごろから常に利用者の保護者と密接な連絡をとりながら、子供の健康状態や行動を情報共 有するなど、保育の内容について保護者と子供の理解及び協力を得られているものと認識い たしております。 また、事故発生や苦情への対応については、迅速かつ適切に対応するための窓口を整備し ているところであり、その内容や対応について職員間で共有することにより、保育の向上に 生かしております。このことにより満足度調査は行っておりません。 今後とも、子供や保護者の意見を取り入れ、学校や地域、保育所など関係機関と連携をと りながら、利用満足度を向上させる運営に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○1番(山口一生君) 回答ありがとうございます。
- 56 - 先ほど旧給食センターの事務室を加えると適正なスペースになるということでしたけれど も、こちら現在適正かどうかというのはいかがでしょうか。加えない場合。 ○町民福祉課長(田中照海君) お答えいたします。 適正な子供の面積というのが1.65平方メートル以上という規定がございまして、それに現 在の利用人員を掛けておりますと、わずかにスペース的には不足してございます。 以上です。 ○1番(山口一生君) 実際、私は多良、大浦、そして夏休みの間だけですけれども竹の子のほうを現地を見に行 って、指導員の方とお子様にインタビューというかお話を伺いました。明らかに、多良のほ う、過密な状態になって、9月以降、子供がまた戻ってくると、非常に懸念材料が多いとい うことで、早急に対策が必要ではないかと考えています。 こちらの旧給食センターの事務室ですが、今のところ学校のほうと調整が必要かとは思う んですけれども、どれぐらいの計画、現状既に過密な状態にあって不健全な状態にあります ので、それをどういった計画で町としては改善を進めていくことが可能なのか答えていただ きたいと思います。 ○町民福祉課長(田中照海君) お答えいたします。 スペース、面積の要件だけで申し上げますと、そこの旧給食センター事務室を加えますと 面積的には充足いたします。ですが、あそこで事業を行うとなりますと、当然支援員さんの 数をふやさなければならない。それと、入り口付近の安全の確保を図らなければならない。 あと、その給食センター事務室でございますので、しばらく使用していないということもご ざいますので、ある程度の経費はかかるものではないかと考えております。 以上です。 ○1番(山口一生君) 先ほど支援員の方の確保を新たに進める必要があるということをおっしゃいましたけれど も、現在ほかの市町に比べて支援員さんの賃金というのが太良町は少し低いんではないかと いうことも聞いております。実際に処遇が悪ければ、支援員を募集したとしてもなかなか集 まらないということが想定できるんですけれども、実際ほかの市町と比べて、太良町におけ る学童保育の支援員さんたちの処遇のレベルというか、そういったものはほかの市町に比べ てどういったレベルにあるのかというのは認識されていらっしゃいますでしょうか。 ○町民福祉課長(田中照海君) お答えいたします。 レベルといいますと、支援員さんたちが先ほどの県の実施する研修というもので一堂に会
- 57 - して研修を受けられるわけですけども、その中でいろんな情報交換をされていまして、支援 員さんの中では御自分たちが認知されるところちょうど中間ぐらいかなという認識をされて おりました。 実際、県内でのそういう賃金を含めた処遇についての調査がございますけども、各市町、 いろんな雇用パターンがございまして、中には民間が運営している事業もございます。です から、 一概には上下等々についての判断は難しいと考えておりますが、日給、いわゆる賃金 で今1日幾らという感じで仕事をしていただいておりますけども、今回、昨年から処遇改善 の賃金アップ策というものを導入いたしまして、その結果、ある程度の賃金の支給はなって いるんじゃないかと、それと支援員さんのそういう県内の状況に応じても中ぐらいにはある という認識をされているということでございます。 以上です。 ○1番(山口一生君) これからそういった処遇の改善を行っていただけるということで回答をいただいたので、 私も一旦安心をしております。 こちらの質問の追加なんですけども、こちら子供への満足度調査を行ったことがないとい うことなんですけれども、今回学童保育というもの自体が誰に対して提供されているサービ スかということを考えると、もちろん大人ではなくて小学生の方に向けたサービスであると いうふうに私は考えているんですけども、こちら今のところ行っていないというのはある程 度しょうがないというところもあるんですが、今後ぜひ一度満足度調査を行っていただきた いなと思っております。 その理由は、彼ら、彼女らは自分でいろんな意見を大人に対して言うというのが物すごく 難しい状況にあると思います。彼らは自分たちが置かれている環境を受け入れることしかで きないというのが、子供なのでそういう状態にある子供が多いというふうに私は考えていま す。なので、せめて大人が子供に寄り添って、どういうふうに日々学童について感じている のか、もしかすると小学校での関係性を学童に引きずって嫌な思いをしている子がいるかも しれないし、本当はもう少し早く迎えに来てくれたらなと思っている子もいるかもしれない し、いろんなケースが考えられるので、そういったところの満足度調査を一度やってみてい ただきたいなというふうに考えております。 ○町民福祉課長(田中照海君) お答えいたします。 その調査を行った先進事例が多分あるんだろうと、そういう状況を確認しながら検討した いと思います。 以上です。 ○1番(山口一生君)
- 58 - 今後早急にアンケートをとっていただけるとうれしいなと思います。 では、次の質問に移りたいと思います。