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山口一生 佐賀県太良町議会議員
一般質問 /

災害復旧:52箇所の傷跡と、届かない「情報」

まとめ

  • 事実:7月豪雨等で道路・河川52箇所が被災。24箇所は完了したが、28箇所は新年度へ持ち越し。
  • 論点:防災行政無線の更新・配備は令和4年度までかかり、直近の梅雨時期に間に合わない。
  • 次の問い:無線がない期間の「情報の空白」を、SNSやWebのプッシュ通知等でどう埋めるか?

質問の背景(なぜこれを聞いたのか)

「避難所に行ったが満車だった」「そもそも避難所が水没していた」といった情報の混乱が実際に起きました。ハード(無線機)の整備を待つ間に、ソフト(スマホ通知等)でできることはあるはずです。

質疑の整理(要点)

1) 復旧工事の遅れと建設業界への配慮

被害箇所が多すぎて、町内の建設会社の処理能力を超えています。無理な発注はせず、業界と協議しながら進めていますが、実質的に「治っていない場所」がある状態で次の雨期を迎えるリスクがあります。

2) 「家の裏」の土砂撤去

「道路でも農地でもない(家の裏など)」場所の土砂撤去に対し、予算(50万円・重機借上)を計上。隙間のニーズに対応する予算がついたことは一歩前進です。

3) 情報伝達の手段

防災無線はプロポーザル(業者選定)を経て令和4年度本格稼働。 それまでの間、また無線だけでなくスマホ等への「文字情報の配信」も提案。選定時の評価項目に「一斉配信等の優位性」を含めるよう求めました。

メモ

災害時、一番欲しいのは「今、どこが安全か」というリアルタイム情報です。古いスピーカーだけに頼らない、多層的な情報網が必要です。

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1番(山口一生君)

じゃあ、次の災害のお話に移ります。

7月に雨がたくさん降りました。いろんなところが土砂崩れを起こして、もう本当に川も氾濫しかけて、太良町どがんなっとかいねという状態になりました。いろんな今は復旧の作業も進んできて、道路が補修されたり、いろんなところが直ってきてるなとようやく感じられるようになってきました。国との予算の兼ね合いとか災害の認定とか、いろんなところで物すごい事務の工数がかかってるというのは私も理解をしています。

令和3年度また大雨が降ったときに家の裏が崩れたと、そういうときにぱっと何かしら機動的に動けるような予算は今回何か御用意はされてるんでしょうか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

議員御承知のとおり、ひどい災害があって、家の裏の土砂の撤去でございますけれども、2年度につきましては、それこそ想定外でございましたので予算立てをしておりませんでしたが、3年度につきましてはそういうところの道路でもない農地でもない、いわゆる想定が家の裏という想定なんですが、それについて撤去のための経費を予算立てをしてございます。

以上です。

1番(山口一生君)

道路でもない農地でもない場所の復旧、最初の初動の復旧についての予算を確保されてるということで理解をしました。ちなみにどれぐらいの規模で用意されてるんでしょうか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

被害の規模に応じておりませんが、予算立ては50万円、重機の借り上げ料ということで予算計上しております。

以上です。

1番(山口一生君)

50万円というのは1件当たりということでしょうか。それとも、何件あっても50万円の中からやりくりするということでしょうか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

先ほども言いましたけれども、規模的にはまだ分からない状態での予算立てでありますので取りあえず予算をつけておりまして、緊急に足りない場合は当然補正措置も考えていく必要があると思っております。

以上です。

1番(山口一生君)

そういった緊急時に相談ができる体制を整えられているということで理解をしました。

まだ復旧が進んでないところも多々あると思うんですけれども、そういったところのめどというか、まだ復旧が進んでないところがさらに今年の大雨によってひどくなると、二次災害が出るというリスクも十分考えられるんですけれども、そういったリスクをなるべく抑えるために今取り組まれていること、もしくは工事の全体の進捗というのはどういったふうになってますでしょうか。

建設課建設係長(川﨑和久君)

お答えします。

工事の進捗についてですけど、道路で申し上げさせていただければ、今回の災害については52か所ほど災害が道路、河川で起きております。その中で24か所については道路ですけど、今年度をもちまして完了する見込みであります。残りの28か所につきましては、新年度早々に設計を発注いたしまして工事に取りかかりたいと思っております。

以上です。

1番(山口一生君)

そういった52か所のうち残りの28か所は新年度に持ち越すということで理解をしました。べらぼうな数の、被害があったところが多数に上るというのはあると思いますので、建設会社さんたちといろいろお話をされながら進められるということで理解をしています。かなり建設会社さんのほうも箇所が多くて、全て回り切らないということは分かっておりますので、そういったところの負荷を見ながら、よそから応援を呼ばなきゃいけないような状態も今後あるのかなとは思っているんですけれども。建設会社さんとかが工事をされていて、そういったところで箇所が多過ぎてなかなか対応が難しいとか、そこに対して何らかの行政的な支援が必要だとか人員の確保とか、そういった部分についての現状の認識というのはどういうふうになってますか。

建設課建設係長(川﨑和久君)

今回の災害の発注に対しても、町内の協会の会長さん等々のほうから意見を聞き取りまして、ある程度、今年度完了し得る災害の規模で発注をかけているところです。今後も新年度の災害発注に際しましては、そのあたりの町内の協会等々の意見も聞きながら発注のほうをかけていきたいと考えております。

以上です。

1番(山口一生君)

建設会社さんの中でも特殊な技術が必要な工事等あると思います。また、重機のオペレーションとか、そういったところで技術をお持ちの方というのが年々少なくなっていると、確保が難しくなっていると。その中でこれだけの規模の災害が起きて、何年たっても復旧ができないということも今後5年、10年すればあり得ることだと思いますので、そういったところも支援をぜひお願いをしたいなと思っております。

今回、令和3年度は防災無線の家庭への配備を予算立てをされてるということで、それはいつぐらいに配備をされるような予定になってるんでしょうか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

施政方針でも申し上げておりますが、令和3年から4年度にかけてという整備計画でございますけれども、まずもって機種の選定につきましては公募によってプロポーザル方式でという予定をしてございますので、そのような事務手続等々を考えれば、業者さんとの契約が9月か12月の議会には工事費の契約の予算立てができるのじゃなかろうかという、そのような計画でございまして、実際の整備は令和4年度になってからが整備の中心となると認識をしております。

以上です。

1番(山口一生君)

無線の配置について、9月もしくは12月の議会に工事の詳細を上げるということでおっしゃられてるんですけれども、今回の梅雨の時期には残念ながら間に合わないようなイメージということですかね。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

議員御案内のとおり、現有の防災無線の設備でもって対処していきたいと思っております。

以上です。

1番(山口一生君)

そういった場合に今回いろんな情報がタイムリーに欲しいということをおっしゃられる町民さんもたくさんいらっしゃいます。防災無線もみんなに広く知らせるという方法としては古くから活用されてる方法ではあるんですけれども、どうしても例えば避難所がどれぐらい混み合ってるかとか、避難所に本当に車が止めれるのかとか、そもそも避難所が水没してるんじゃないですかというような情報がタイムリーに得られないという問題が去年露呈しました。そういったところで今使える情報通信の媒体としては町のホームページというのがありますけれども、そこへの情報発信の回数を上げるとか、内容をもっと詳細にするとか、もしくはスマートフォンへの通知、例えばSNSを使った方法とか、ウェブを使った情報の周知というものについてどれぐらい検討されてるのかというのを教えてください。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

山口議員は12月の議会でもそのような質問をされて、防災行政無線の導入時に検討していくというお答えをしたかと思っておりますが、御質問の件は情報の一括配信ということでタイムリーな情報を広範に情報配信するという、そういう類いの内容でございますが、それも今回の防災無線の整備に係る業者さんのいわゆる提案という中で、審査会でもって一元発信ですか、一括配信について、そのような優位性を持った業者さんを選ぶことになるのかなと思っております。

以上です。

1番(山口一生君)

防災無線のプロポーザルを受ける際に、ウェブなどを含めた情報の一斉配信についての知見をお持ちのところを検討したいと。プロポーザルの内容にそういった要項を入れるということになるんですかね。無線機以外のそういった一括配信についても、その中で提案を受けるという理解でよろしいですか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

今おっしゃった内容については、業者の優位性ということになるだろうと思っておりますので、そのような方向で審査をしていきたいと思っております。

以上です。

1番(山口一生君)

先ほど言われた業者の優位性というのを判断するベースというのはどういうところにあるんでしょうか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

選定委員会を立ち上げて、そこで専門の詳しい知見のある方の意見を聞きながらやりたいと思っておりますので、私個人ではなかなか判断が難しい問題でもありますし、委員会の中で検討していきたいと思っております。

以上です。

1番(山口一生君)

その選定委員会というのが何名ぐらいの規模になるかというのは全く分かりませんけれども、なるだけなら男女いろんな年齢の方をその選定委員会に入れていただいて、いろんな世代が求める情報の発信の在り方というのをこの機会に考えていただきたいなと、広く声を募っていただきたいなと私は思っております。