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山口一生 佐賀県太良町議会議員
一般質問 /

信頼回復:萎縮する職員と、町民との距離

まとめ

  • 事実:職員による不祥事(逮捕・起訴)が発生し、再発防止のためのコンプライアンス研修等を徹底している。
  • 論点:法令遵守はもちろん絶対だが、その反動で職員が萎縮し、町民との接触や柔軟な対応を恐れる「事なかれ主義」の空気が漂っている。
  • 次の問い:厳格なルール遵守と、町民に寄り添う「人間味ある行政」をどう両立させるか?

質問の背景(なぜこれを聞いたのか)

町民から「最近役場が暗い」「余計なことを話さなくなった」という声を聞きました。不正を防ぐためのルールが、町民サービスを低下させる足かせになっては本末転倒です。

質疑の整理(要点)

1) 職員の萎縮

町長も「職員は萎縮している」と認めました。「法を守る」ことが最優先になり、グレーゾーンや前例のない相談に対して「できません」と即答してしまう傾向への懸念を共有しました。

2) ファシリテーション能力

町は職員に「ファシリテーション能力(調整・段取りする力)」を求めていますが、具体的な外部研修等は予定なし。 私は、傾聴などのスキルこそ、信頼回復の第一歩だと考えます。

3) 組織風土の再生

一度失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。しかし、「ルールを守るロボット」ではなく、「痛みを感じる人間」として町民に接することでしか、信頼は回復しません。

メモ

役場の「空気」は町中に伝染します。職員が下を向いていれば町も暗くなる。まずは職員が胸を張って仕事ができる環境づくり、モチベーション管理もマネジメント(政治)の責任です。

全文(書き起こしテキスト)を読む

町長(永淵孝幸君)

2番目の災害におけるリスクを最小化するための新年度の取組についてでありますが、太良町総合計画では総合的かつ計画的な防災体制の整備と推進を図るとともに、町民の防火、防災意識の高揚に努め、災害に強いまちづくりを推進することとしております。

質問において、危機管理において十分であるという根拠は何かということでありますが、7月豪雨や台風10号などでの危機管理の難しさを経験し、災害対策においてはこれで十分ということはあり得ないと思っております。新年度の取組としましては、施政方針で申し上げましたが、令和3年度から4年度にかけて防災行政無線の整備事業を計画しており、災害対策への迅速かつ的確な情報の発出に努めることとしております。

3番目の行政への信頼を取り戻すための職員の資質向上への具体的な取組についてでありますが、太良町総合計画では、職員の教育として職員一人一人の能力開発はもちろん、意欲の向上を図り、その能力や可能性を引き出し、組織としてのつながりを高め、町、民間の合意形成を支援するファシリテーション能力等これから必要となるスキルを向上させる一方で、組織横断的な協力、情報共有が図られるようにしていくとしています。

また、職員の逮捕、その後の実刑に鑑み、二度と起こさないよう職員倫理規程及び随意契約ガイドラインを用いた全職員の研修会を既に実施しており、法令遵守を徹底することで社会的信頼の確保を図ってまいります。

以上でございます。

1番(山口一生君)

次に、職員の資質向上について。

今回本当に寝耳に水なお話で、職員が逮捕されてしまうという事件がありました。今回倫理教育を含めて、令和2年度も様々なそういった教育をされてるということでありましたけれども、具体的に何回ぐらいこの件に関しての研修教育を行われたのか、既に行われたのか、そこを教えてください。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

いわゆる職員の倫理規程と随意契約ガイドラインの研修ということでございますが、事件を受けまして、全職員を対象に1月22日には行っております。全部で116名が受講しております。

以上です。

1番(山口一生君)

その教育の成果なのか分からないですけれども、私ある町民さんから意見をいただきました。その意見はどういう意見だったかというと、最近役場の職員が萎縮してますと。事件もあったけんしょうがなかかもしれんねという話なんですけども、以前にも増して役場の中が暗いと。いろいろ話をしてても、もうここから先はあんまり触れたくないみたいな感じで、以前に増して距離を感じるということを町民さんから私に言っていただきました。

私も事件が起きた後、役場の中がぴりっとしてしまうというのは当然のことだと思うんですけれども、雰囲気が悪くなるというのは役場の中も町民にとってもあまりメリットがないような気がします。職員が萎縮せずに、町民さんのためになるように仕事ができるような環境を整える必要があると思うんですけれども、そういったところに関して令和3年度はどういう取組を予定されてるのか、現状の認識を含めて教えてください。

町長(永淵孝幸君)

議員言われるように、職員は今回の事件を受けて萎縮しておると思います。なぜかと申せば、今までやってきたことが法に触れれば即、こういう事件があれば逮捕されて、起訴されて、懲役とか刑事罰を食らうというふうなことであれば、自分の仕事をもう一回見直して、本当にこれは大丈夫かということで、職員は物すごく仕事に対して不安を持ちながらも、町民のためにやらにゃいかんということでいろいろ葛藤してると思いますよ。ですから、今後私も職員には、あくまでも法、条例、規則、要綱等は守った上でしてくれと。ですから、臨機応変にとかちょっとそこら辺はというごた言葉は言われんわけですよ。ですから、職員もそこら辺を、じゃあ、この分がどの部分で法に触れるのか、違反になるのか、そこから入っていかんと仕事ができんと思います。

今、議員も先ほど来話をされておりますようにいろいろな要望とかお話が来ます、職員のところにもですね。そういったときに、じゃあ、これを対応するのは本当にいいのかなとか、そこで即答もできないし、考えていろいろそういうものを見てからせにゃいかんと。倫理規程がありますので、そういったことはちゃんと守るようにて口では言えますけれども、実際担当する職員は、今は全てにおいてですけども一生懸命になってやってるわけですよ。法を犯してまでするという職員はいないと思います。しかし、こういう事態が起きたがために職員も、私もそうですよ、職員に少しは町民の声に耳を傾けて、何か困り事で見えたときは相談乗って極力してやるようにというようなことを言っておりました。しかし、そういうことも法に引っかかるとか条例に違反するとかというふうなことがあれば、それをやってくれということは言えないと。というふうなことで、私自身も今後職員にお話しする上では法、そこら辺を守ってくれとしか言えないなというふうなことで悩んでおります。しかし、そこばかりしていったって町民のためにはならんわけですから、役場は町民皆さんのためにある役場ですから、何とか町民の皆さんの声をと、何か私にも実はそういう投書的なこともありました。町長は、疲弊して町民に寄り添うごたっことができんというような発言ばしたばってんが、それじゃなくて、やはり町民に寄り添った行政をやってくださいというお話もあっておりますので、そこら辺は自分もいろいろ職員と一緒になって、町民の皆さんに対しても行政運営がスムーズにいくように取り組んでまいりたいとは思っております。職員へももちろんそういった指導をしていきたいと思います。

以上です。

1番(山口一生君)

事が事だっただけになかなかすぐに笑顔が戻るというところは難しいかなとは私も思うんですけれども、本当に活気がある場所にしていただきたいなとは思います。

答弁の中に、職員の町民間のそういった意見を調整するファシリテーション能力の向上について注目をしてると。ファシリテーション能力って一体何のことでしょうか。

総務課長(田中照海君)

答えいたします。

そういう研修が県の研修機関のカリキュラム中にもございますけれども、ファシリテーションといいますのは人々の活動が容易にできるように支援し、うまく事が運ぶように段取りをすることと。つまり公務員の業務の根幹となるところかなと思っております。

以上です。

1番(山口一生君)

ファシリテーション能力の向上について、令和3年度既に予定している研修もしくは教育、外部の方を呼んで職員に教育をされるとか、そういうことについては今現在予定されていることはありますか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

職員一同にと、そういう研修ではなくて、いわゆる研修計画に基づいて、こういう研修がありますのでという感じで、研修担当の総務課のほうから職員に対し周知をして、こういう研修がありますと、ぜひ受けてくださいというふう、そういうお知らせと要望はいたしたいんですけども、全体的に町に講師を呼んでという研修は予定してございません。

以上です。

1番(山口一生君)

計画をされて、そこが行政職員の現在の弱みというか、まだまだ向上する余地がある部分だということで役場のほうも認識をされてるという理解でよろしいですか。

総務課長(田中照海君)

お答えいたします。

議員お見込みのとおりであります。

以上です。

1番(山口一生君)

そこで人の話を聞く、傾聴するということを町長も施政方針演説の中で言われてましたけれども、みんな今は話を聞いてほしかとですよね、自分がどういう状況であるかというのをですね。もちろん私も議員として町民の皆さんの声をいろいろ聞いては回るんですけれども、私一人でできる限界というのもありますので、役場の職員1人1つ何かそういう話を聞ければ、人のそういった痛みが自分事になって、何かやっぱりせんぎいかんねというような気持ちにどんどんなっていくんじゃないかなと思います。

令和2年度は本当にこれ以上何か来っとかいなというぐらいいろんなことがありました。でも、私この前、朝起きて、有明海からばって上がってくる日の出を見てました。ああ、ありがたいなと思って、ありがたいなと。今度は多良岳に夕日が落ちていく様子を見てました。またそこでありがたいなと思いました。コロナに翻弄されて、災害が起きて、事件も起きたけど、そういう自然の営みみたいなものは関係なく日々進んでいくんだなって思って、何か安心した部分もありました。そういう自然の力というのは私は太良町の財産だとは思うので、そういうところももう一度見直して、令和3年度の町運営に生かしていただきたいなと思っております。

私の質問は以上です。

町長(永淵孝幸君)

今の最後のあれですけれども、議員言われるように、我々も令和3年度はコロナが収まってくれるのを願いつつ、災害も来ないことを願っておるわけですけれども、3年度の予算の執行について、また今予算計上してない部分についても、町民の声を聞きながら、また皆さん方とこうして協議をさせていただきながら、しっかりと町民の声には対応していきたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いします。