生活用水:「飲み水」こそが町の生命線
まとめ
- 事実:太良町の飲料水は地下水が主水源。51項目の水質検査に加え、職員による毎日の目視点検が行われている。
- 論点:耕作放棄地への太陽光パネル設置が増加しており、重金属等の土壌・地下水汚染のリスクが懸念される。
- 次の問い:現時点で汚染報告はないが、地下水が汚染されれば町は壊滅する。監視体制の継続と、万が一への警戒が必要。
質問の背景(なぜこれを聞いたのか)
お金や食料が一時的に尽きても何とかなりますが、飲み水が汚染されたらその土地には住めなくなります。 地下水依存の太良町にとって、水質保全は安全保障そのものです。
質疑の整理(要点)
1) 水の安全性
厚生労働省の基準に基づき、厳格な検査が行われています。 畜産が盛んな町ですが、今のところ家畜由来の汚染等の報告もありません。
2) 太陽光パネルのリスク
山間部や農地に広がる太陽光パネル。破損や老朽化により、カドミウムなどの有害物質が溶け出す懸念について質しました。 町長は「現時点で報告はないが、情報収集し注視する」と回答。
3) 排水の浄化
合併処理浄化槽の普及率は52.7%。これにより汚濁負荷(BOD)は10分の1に削減されています。 きれいな水を飲み、きれにして還す。この当たり前の循環を守ることが、有明海の再生にもつながります。
メモ
水は「当たり前」にあるものではありません。先人が守ってきた森と地下水を、私たちの世代で汚すわけにはいきません。
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5番(山口一生君)
次が、生活用水(飲料水、生活排水)についてです。
水に関することということで、今回は、この質問では飲み水と出していく、排水していく水について質問をしていきます。
1つ目、本町における飲料用水は地下水が主であるが、その安全性は担保されているのか。2つ目、合併浄化槽の普及率はどれほどか。また、普及による環境負荷はどのように低減されているか。3つ目、太陽光発電パネル敷設地の周辺から有害物質が検出されるケースがあるが、本町ではどうか。
以上、3つについてお答えください。
町長(永淵孝幸君)
山口議員の2点目の生活用水(飲料水、生活排水)についてお答えします。
1番目の本町における飲料用水は地下水が主であるが、その安全性は担保されているのかについてでありますが、地下水を主な水源として使用している本町の飲料水の安全性については、厚生労働省で定めた水質基準に基づいて管理しており、国の登録を受けた水質検査機関による検査を実施し、安全性の確保に努めております。
2番目の合併浄化槽の普及率はどれほどか、また普及による環境負荷はどのように低減されているかについてでありますが、合併浄化槽の普及率につきましては、合併浄化槽のみのデータはありませんが、令和4年度末現在の汚水処理人口普及率で申し上げますと、52.7%でございます。
また、普及による環境負荷はどのように低減されているかについてでありますが、水の汚濁指標として用いられるBOD(生物化学的酸素要求量)について関係機関の報告によりますと、合併処理浄化槽設置におけるBOD除去率は90%以上の効果が見込まれ、処理水のBODの数値は10分の1まで低減できるとの報告がなされております。
3番目の太陽光発電パネル敷設地の周辺から有害物質が検出されるケースがあるが、本町ではどうかについてでありますが、これまでそのようなケースで本町に報告、相談等があった経緯はございませんので、分かりません。
以上です。
5番(山口一生君)
2点目、生活用水、飲み水と排水についてお答えいただきました。
1つ目、飲料用水というのが町にとっては重要なものでありまして、ここがもし揺らぐようなことがあれば、町としては問題かなというのを感じています。太良町の場合、ほとんどが地下水をくみ上げて、それを適切に、例えば消毒なり何なりして各家庭に配水されているかと思うんですけれども、どういった項目について検査をされているのか、その詳細について詳しく教えてください。どのような項目を飲料水は検査をしているかですね。
環境水道課長(川﨑和久君)
お答えします。
項目につきましては、人の健康に関連する項目として31項目、生活利用上または施設管理上、障害の生じるおそれのある項目として20項目を合わせた51項目を基準項目として、項目ごとに基準値が定められております。
以上でございます。
5番(山口一生君)
31項目と20項目、51項目について検査を行っているということでよろしいでしょうか。
環境水道課長(川﨑和久君)
議員お見込みのとおりでございます。
5番(山口一生君)
51項目について検査をされているということです。それで、地下水をくみ上げたときに、まず検査をされるかと思うんですけれども、その途中で水道管を通って家庭から出ていく、例えば大もとでの検査と出口での検査、その2か所で検査を現在されているんでしょうか。何か所ぐらいで検査をされているのか、それについて教えてください。
環境水道課長(川﨑和久君)
お答えいたします。
本町で行う水質検査の内容につきましては、先ほど申しました厚生労働省で定められた51項目から成る基準項目や、クリプトスポリジウム等の対策指針に基づく項目について行っております。原水においては、51項目のうち39項目を年1回実施し、指標菌、これは大腸菌と嫌気性芽胞菌の検査を年4回実施しております。また、給水栓、水道蛇口においてですけれど、そちらのほうの検査につきましては51項目をおおむね3か月に1回、うち9項目についてはおおむね月1回実施しております。
以上でございます。
5番(山口一生君)
厚生労働省が定める基準に従って、年1回行うものもあれば、年4回とか3か月に1回、結構まめに検査をされていると。それで、私がたまに、職員の方が毎日水源のほうに行かれているのもお見かけするんですけれども、あれは何をされているんでしょうか。
環境水道課長(川﨑和久君)
お答えいたします。
職員において、日々色、濁り、塩素の効果などについて確認を行っております。
以上でございます。
5番(山口一生君)
飲み水ということで、何かあったらすぐに変化を捉えて対処ができるように、日々職員の方も自分で目視というか、見に行くことによって安全性を担保されているということで理解をしました。
端的に聞きたいんですけれども、そしたら太良町の飲料水というのは安全なんでしょうか、今のところ。いかがでしょうか。
環境水道課長(川﨑和久君)
お答えいたします。
これらの検査において、安心・安全な水の供給には努めております。
以上でございます。
5番(山口一生君)
数値上では安全だと思われるということで、そういったものを優に十分な検査等も行っているということで理解をしました。
それで、太良町は人間だけじゃなくて、家畜等も相当数ここの中で生活をしています。生活をしているというのは言い方がおかしいですけれども、家畜等も大量におります。そういった家畜等に与える水も、家畜の、例えば品質とか健康状態を決める上で重要かなと思っています。どういう水を飲んでいるかですね。そういった、今のところ、例えば豚コレラとか鳥インフルとか、家畜の健康状態も適切に管理するというので、各畜産農家の方も気を配られると思うんですけれども、そういった家畜が飲む水について、何かしら困っていらっしゃるところがあるとか、例えば汚染があるとか、そういった報告等は町に上がってきていたりするんでしょうか。いかがですか。
農林水産課長(今田 徹君)
お答えします。
今現在、家畜農家からそのような水質についての問合せとか、相談とかは受けておりません。
5番(山口一生君)
今のところ、そういった相談とか、汚染についての相談とか、報告はあっていないということで、そしたらその家畜が飲む水についても、太良町内では今のところ安全だと言えるということでいいでしょうか。
農林水産課長(今田 徹君)
お答えいたします。
家畜が飲む水について、町は把握しておりません。各畜産農家が管理されておりますので、町に報告義務もありませんし、町も検査するようにはしておりません。
以上です。
5番(山口一生君)
今のところ、そういった声が上がってきていないので、安全というか問題がないんじゃないかということで、行政のほうでは考えられているということで、私のほうも理解をしました。
次に、飲み水のほうは大分検査等もされて、地下水の水源の汚染とかもないということで理解をしたんですけれども、人間が生活の排水を出していくというので、合併浄化槽の普及を大分後押しをされています。こういった合併浄化槽の普及が52.7%まで来ていて、こういったことによって、行政として汚水、家庭から出る排水が以前に比べてよくなっているかどうかというのは、どういうふうな指標とか考え方をもって町の排水の汚染具合というか、適切に処理されているかというのを測られているのか。それについて、今言えることがあれば教えてもらってもいいですか。
環境水道課長(川﨑和久君)
お答えいたします。
他の自治体の合併浄化槽整備による水質改善効果の調査事例などによりますと、環境に与える汚濁負荷は小さく、地域の河川などの水質改善効果が報告されております。本町においても、効果は見込まれていると思っております。
以上でございます。
5番(山口一生君)
個々の家庭から排水、もちろん何の処理もせずに排水するということになると、合成洗剤とか、ふだん我々が使う石けんとか界面活性剤が含まれているようなものがそのまま自然界に流出するということになりますので、かなり環境負荷が高いのかなと思います。そういったところで、こういった合併浄化槽の普及を促すことによって、そういった環境負荷を低減するというのには一定の効果があるんじゃないかなということで町も認識されているのかなと思っています。
それで、これは私が端的に何を聞きたいかというと、太良町の河川というのは、そしたらきれいな状態に保たれているということで理解しておいてもいいんでしょうか。いかがですか。
環境水道課長(川﨑和久君)
お答えいたします。
河川の水質などに関する苦情や相談については県の管轄となり、その対応については市町の協力を得ながら県のほうで進める形となります。現状においては、県のほうから町内の河川において、色の変化や異臭などの苦情、相談があったとの報告は受けていない状況でございます。
以上でございます。
5番(山口一生君)
川に流れ込むものとしては、そういった家庭の排水とかというのが主になるかと思います。一部、いろいろなものが、何か不法に投棄されているとか、そういったことがあれば、すぐに皆さん気づくことだとは思うので、そういった報告は今のところないということで、比較的きれいな状態に河川が保たれているんじゃないかということで町は認識をされているということで、私のほうも理解をしました。
次に、太陽光の発電パネルというのがあります。以前、私も一般質問で取り上げたことがあるんですけれども、この太陽光の発電パネルから、そこの敷設している農地のところから、重金属等が検出されることがあります。もちろん、製造に当たっていろいろな重金属、例えば鉛とかカドミウムとか、そういった自然界にあって、人間がそれを吸収すると健康を害するおそれがあるものというのがまき散らされている可能性があります。太良町の太陽光パネルは最近どんどん増えてきていますけれども、そういったところで今のところそういった周辺を検査、土壌を検査したりとか、そういったことは今されていないということで回答をもらっていますけれども、今後そういったものについて、例えばどういうケースが全国的にあっているかとか、どういう環境負荷があっているかというのを調査したりするというのは、今後考えていらっしゃるんでしょうか。いかがでしょうか。
町長(永淵孝幸君)
この太陽光については、今農家が高齢化して、どうしても耕作できないといったところに設置されているところが多いようでございます。ですから、農家もできるだけ荒廃させないという思いの中で、そして幾らかでも収入を得ようというふうなことで、太陽光のそういった業者さんと契約をされていると思っております。ですから、そういった太陽光が原因となるような被害が出たとか、出るおそれがあるということが分かれば、町のほうでも検査をする必要があるのかなと。飲料水は、ほとんどが太良町は地下水に頼っているわけでありますので、そういったところが地下水に入り込まないような対応をしていかなきゃいけないと思っておりますが、今のところそういうお話も、今議員からのお話の中でそういう被害が出ているところがあるというふうな状況でございますので、そこら辺をもう少し精査しながら、町としても対応していかなきゃいけないのかなという思いはいたしております。だから、今すぐ、じゃあ調査しますよということじゃなくて、そういった情報収集も必要かなということは思っております。
以上です。
5番(山口一生君)
いろいろな、私が一番気にしているのは、飲み水が汚染されてしまうというのが、本当に町にとって致命的なことになりかねません。別に、例えばお金がクラッシュしたとしても、食べ物がしばらくなかったとしても、端的に言えば、水さえあれば食いつないでいくことができると。例えば、何かを育てたりとか、そういったこともできますと。しかし、もし飲み水が何らかの形で汚染されるようなことがあれば、太良町自体住めなくなってしまうと。ある地域に住めなくなってしまう。その原因が人間の生活の活動だったり、そういった太陽光のパネルから何かしらが流出したとか油が流出したとか、そういったことが原因とならないように、そういったこともあるよということで、行政のほうには注意をしていただきたいなというところが私の要望です。
時間もありませんので、3つ目ですね。