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山口一生 佐賀県太良町議会議員
一般質問 /

有害鳥獣対策:捕獲数増加でも減らない被害への対応

まとめ

  • 事実:イノシシの年間捕獲数は910頭(R4)と増加傾向にあるが、農業被害は依然として深刻である。
  • 論点:猟友会員の高齢化(平均58歳)が進んでおり、捕獲後の埋却処分に伴う肉体的負担が課題となっている。
  • 次の問い:捕獲個体の処理負担を軽減するための支援策(冷凍庫設置等)や、報奨金支払いの早期化など、活動継続のための環境整備が必要。

質問の背景(なぜこれを聞いたのか)

捕獲活動は地域のボランティアである猟友会に依存していますが、その負担は限界に達しつつあります。 地域全体で鳥獣被害を防ぐため、最前線で活動する方々への具体的かつ効果的な支援策を確認しました。

質疑の整理(要点)

1) 猟友会への活動支援

捕獲後の埋却作業の負担軽減策として、業者が回収するための保管用冷凍庫の設置計画が進められています。 また、活動経費(餌代、ガソリン代等)の負担を考慮し、報奨金の支払いを年1回から年2回に変更するなどの改善が図られました。

2) 防護柵の維持管理

町内には総延長264kmの電気柵が設置されていますが、侵入被害はなくなりません。 効果を持続させるためには、適切な電圧管理やメンテナンスが不可欠であるため、設置者向けの講習会などの啓発活動を提案しました。

3) ICT技術の活用

イノシシの学習能力に対応するため、ICTを活用したスマート捕獲罠などの新技術導入について議論しました。 従来の手法に加え、効率的な捕獲方法の検討を求めています。

メモ

鳥獣対策には終わりがなく、継続的な対策が必要です。 行政による予算支援には限りがありますが、現場の負担を少しでも減らす工夫と、地域全体での防護意識の向上が求められます。

全文(書き起こしテキスト)を読む

○議長(江口孝二君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 2番通告者、山口議員、質問を許可します。 ○5番(山口一生君) 議長の許可を得ましたので、通告に従って質問をさせていただきます。 今回の質問は、イノシシ関係と町内の移動関係、その2つについて質問をします。 まず1つ目、有害鳥獣対策について。 イノシシなどの有害鳥獣による被害は年々増加しています。耕作放棄地の増加等、様々な 要因が複雑に絡み合っており、被害を食い止めることは困難になってきているが、解決の方 向性について問う。 1つ目、直近3年間の捕獲頭数はどうなっているか、また増加傾向か減少傾向か。2つ目、

  • 60 - 猟師の負担軽減策はどのようなことを行っているか。3つ目、埋却の負担軽減に対して町は どのような検討を行っているか。4つ目、猟友会の平均年齢は何歳か、また新規会員の獲得 はどのように行っているか。5つ目、猟師のスキルアップについて町は支援を行っているか。 6つ目、防護柵(ワイヤーメッシュ、電柵)の行政支援の総額と総延長はどれほどか。7番 目、防護柵の効果を発揮するために勉強会などは行っているか。8番目、イノシシの生息地 における餌場となっている箇所や量を減らす取組は行っているか。9つ目、ICTを活用し た見回り時間の軽減や生息分布の分析などは検討できないか。 以上、9つについてお尋ねします。 ○町長(永淵孝幸君) 山口議員の1点目、有害鳥獣対策についてお答えします。 1番目の直近3年間の捕獲頭数はどうなっているか、また増加傾向か減少傾向かについて でありますが、過去3年間のイノシシの捕獲推移を申し上げますと、令和2年度は876頭、 令和3年度は824頭、令和4年度は910頭と、増加傾向になっております。 2番目の猟師の負担軽減策はどのようなことを行っているかについてでありますが、有害 鳥獣捕獲に必要な餌などが高騰し、捕獲用経費に影響を受けておられる捕獲従事者に対し、 2万円の支援金を支給しております。 3番目の埋却の負担軽減に対して町はどのような検討を行っているかについてであります が、有害鳥獣保管用冷凍庫を町内に設置し、業者委託による処理を行い、捕獲者の埋却に対 する負担を軽減できるよう検討しております。 4番目の猟友会の平均年齢は何歳か、また新規会員の獲得はどのように行っているかにつ いてでありますが、猟友会の平均年齢は令和6年1月1日現在58歳となっております。次に、 新規会員の獲得については、捕獲従事者の増加を支援するため、狩猟免許取得支援事業の施 策など、新規捕獲従事者の増加に努めております。 5番目の猟師のスキルアップについて町は支援を行っているかについてでありますが、新 規捕獲従事者の方には、近隣地区の熟練の捕獲従事者の方の紹介を行っております。町独自 でのスキルアップ研修は行っておりません。 6番目の防護柵の行政支援の総額と総延長はどれほどかについてでありますが、平成26年 度から令和4年度までの実績は、補助金総額で4,150万7,100円、総延長がワイヤーメッシュ 延長20.8キロメートル、電気牧柵延長264.1キロメートル、対象面積は約310ヘクタールとな っております。 7番目の防護柵の効果を発揮するために勉強会などを行っているかについてでありますが、 全体的な勉強会は行っておりませんが、町報などで効果的な設置方法の周知を行っておりま す。 8番目のイノシシの生息地における餌場となっている箇所や量を減らす取組は行っている
  • 61 - かについてでありますが、農作物残渣や生ごみがイノシシの生息地の拡大を誘引するので、 農作物残渣の適正処理を行うよう指導を行っております。 9番目のICTを活用した見回り時間の軽減や生息分布の分析などの検討はできないかに ついてでありますが、ICTを活用した有害鳥獣捕獲の効率化、省力化については、太良町、 鹿島市、JAでつくる多良岳オレンジ海道を活かす会で調査研究を行っているところであり ます。 以上でございます。 ○5番(山口一生君) まず、1番目に直近3年間の捕獲頭数についてお答えいただきました。令和2年度は 876頭、令和3年は824頭、令和4年は910頭ということで、年々捕獲頭数は増えているとい うことで理解をしました。猟師さんたちが一生懸命捕っていただいているおかげで、こうい ったことにつながってるのかなと思っています。しかしながら、この捕獲頭数が増えている ことによって、農作物への被害というのは年々減ってきているんでしょうか。お尋ねします。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 先ほど町長の答弁でありましたとおり、令和3年度が824頭、令和4年度が910頭で、86頭 増加しておりますけど、被害金額が令和3年度が681万3,000円、令和4年度が550万1,000円 で、131万2,000円減少しておりますけど、それは令和3年と令和4年のことですので、各年 度では増減があるところであります。 ○5番(山口一生君) 捕獲をすればするほど農作物の被害とかそういったことというのは減るのかなとは思って いますけれども、捕獲をするに当たって猟師さんたちの金銭的な負担というのは、例えばガ ソリンが高騰している、圧扁が高騰している、そういったものでかなり負担が大きくなって いるということがあります。先ほど2万円の助成をされてるということでありますけれども、 これはどういった方にどういった用途で使っていただくために助成をされているものでしょ うか。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 対象は捕獲従事者ということで、猟友会でイノシシを捕ってもらってる方に餌が高騰して いるということで餌代として支援金として配布しているところであります。 ○5番(山口一生君) 餌も必ず必要になってきて、箱わなに入れていくとかそういったものでどんどん出費がか さんでいく経費でもあります。猟師さんたちの負担をなるべく軽減をして、1頭でも多くイ ノシシを捕らえていただくと、そういった活動に対する助成だということで理解をしました。
  • 62 - それで、3つ目の埋却の負担軽減に対してどういうことをしていますかということをお尋 ねしたところ、埋却の負担軽減策として冷凍保管を検討していると。この冷凍保管というの は具体的にどういったことになるんでしょうか。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 冷凍保管の方法といいますか、どういう効果があるかということですけど、狩猟されたイ ノシシを通常は埋却処分しないといけないんですけど、埋却処分するのには相当な労力が必 要となりますので、それを軽減するために一時イノシシを保管しておいて処分業者に取りに 来てもらうまでそこに保管しておくということで、その保管物を処分業者で処分してもらう というような流れになります。 ○町長(永淵孝幸君) すいません、ちょっと補足をいたします。 今年2月に猟友会のほうから要望書が出ました。そのときに話されたのが、高齢化してき て、イノシシを捕っても処分するのが大変というふうなことでやめている方もいるというふ うな話だったので、これは早急にせないかんなと。最初は検討してお隣の鹿島市あたりとも 一緒にできないかなと申しておりましたけれども、そこまでしてたって、時間もないような 感じでしたので、今回実は6月ぐらいに補正で計上させていただければと、こういうふうに 思っております。場所とか、また今担当課長が申しましたように、その冷凍庫の内容がどう いった効果、機能まで持った冷凍庫がいいのかということを含めていろいろ検討を今してい るところでございますので、そこら辺が固まれば猟友会の方と協議をしながら6月ぐらいで 補正をさせていただきたいと、このように思っております。 以上です。 ○5番(山口一生君) 埋却というか捕らえたイノシシを最終的にどうするかというところは、猟師さんたちも高 齢化に伴って、さすがに100キロ超えたイノシシを埋めるというのは人力ではほぼ不可能で す。そういったところを最終的に町のほうで一時的に保管する場所を作っていただけるとい うのは、猟師さんたちの負担軽減については本当に大きなメリットがあると思います。6月 頃までにいろんな具体的な内容を検討して、予算についてはまた表に出てくるということで 理解をしました。非常に猟師さんたちも喜ばれると思います。 それで、負担を軽減するという上で、こういった中で今まで報奨金の支払いというのが年 に1回でした。何頭捕っても例えば5月頭ぐらいにその報奨金が入ってきて、それでまたイ ノシシを捕るための経費にして捕っていくと。でも、そうなっていくと、例えば物価が高騰 しているとかいろんな諸要因があって、特に猟を始めたばっかりの方というのは基本的にお 金が出ていく一方なので、なかなか装備を整えたりそういうところが厳しかったのかなと思
  • 63 - います。この報奨金の支払いについて今どういう状況になっているか、そこを教えてくださ い。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 昨年度、そういう猟師さんの負担が年1回の支払いでは大きいということでありましたの で、今年度から、町の報奨金の分だけではございますけど、上期と下期との年2回に分けて 支払うようにしております。 ○5番(山口一生君) 上期と下期の2回に分けて、町の支出の分については対応をいただけてるということで理 解をしました。大分そういったところで、経費がかかっても何とかそこのタイミングで吸収 できるようになるのかなとは思います。 それで、4つ目、猟友会の平均年齢はということでお尋ねしたところ、平均年齢が現在 58歳ということで、大分高齢化してきているのかなというところを感じています。この猟友 会のメンバーを増やすための取組については、免許取得に対して助成をしていると。実際そ の猟友会に新規に加入されてる人数というのは近年どういうふうに推移をしているか、分か れば教えてください。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 猟友会に聞き取りをいたしましたところ、過去3年ですけど、令和3年度で3名、令和4 年度で5名、令和5年度で5名の新規加入の方がいらっしゃいます。 ○5番(山口一生君) 猟友会へ令和3年度は3名、4年度が5名、5年度が5名ということで、毎年ある一定数 の方に加入をしていただけてるということで理解をしました。 それで、実際わなの免許を取って猟友会に加入して猟に行くと思うんですけれども、実際 私も数年前にそのわなの免許を取ってみました。実際にわなを設置して、イノシシが入って るわけですよね。ここで非常に大きな問題があって、イノシシが箱の中で暴れてるわけです よね。でも、このイノシシを今から殺すんだと思ったときに、いや、無理やなと思ったんで すね。こういう心理的なハードルというか、生きてる動物ですので、とどめを刺して引導を 渡さないといけないんですけれども、自分がいざそれをやるってなったときに、これは思っ たよりも心理的なハードルがあるなというのが個人的な思いでした。それで、私はちょっと 向いてないかなと思って、その後イノシシを捕るというのはもうやめてるんですけども、本 当恥ずかしい話なんですけど無理でしたということなんですよね。猟友会に入られて、さあ、 イノシシ捕るぞというふうになってる方というのは毎年一定数いらっしゃると思うんですけ れども、イノシシを捕っていく、有害鳥獣を駆除していくという中では、実際そういった心
  • 64 - 理的なハードルがあるということも一つ念頭に置いていただきたいなと思っています。 やっぱり、例えば装備を買いそろえるとか、見回りをするとか、そういったとどめを刺す とか、そういった物理的なハードル、またはその精神的なハードルを越えて、初めてイノシ シが駆除されていくと。令和4年度に至っては910頭を駆除していただいてるということが あると思います。やっぱりその猟師さんたちの負担をいかに軽減していくかというのについ ては、増え続けるイノシシをどういうふうに制御して付き合っていくかということについて が非常に重要だと考えています。今のところ、そういう埋却の負担を軽減したり、餌代の助 成をしていただいたり、報奨金の支払い回数を増やしていただくことによって、猟師さんた ちのやっていただいてるその行動についてのやりやすさというのは、多少なりとも改善され ていく方向にあると思っています。 それで、5つ目に猟師さんのスキルアップについてお尋ねしたんですけども、猟師さんた ちも捕れる場所とかどうやって捕るかというのはなかなか人には教えにくいというか、自分 の培った経験でそういうイノシシを捕ってるわけですので、そういう虎の巻をほかの人に明 かすというのはなかなか難しいのかなと思っています。しかし、どなたか、例えば町外とか から講師に来ていただいて、その方がいろんなイノシシの生態なり、わなの使い方なり、そ ういったツールの使い方の講習をしていただけるのであれば、非常に皆さんにとって、特に 猟友会に入りたての若い猟師にとっては非常に学ぶ機会になるのかなと思っています。 これで、今、町独自でスキルアップの研修というのは行っていないということなんですけ れども、町独自でスキルアップの勉強会というのは今後開催できないんでしょうか。いかが でしょうか。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 今議員がおっしゃられた町外から講師とかを招いて勉強会とかができないかということだ と思うんですけど、まずは町内の猟友会の方に相談いたしまして、そういう勉強会ができる かどうか、猟友会の総会時などで皆さん集まっておられますので、そういうことができない かどうか猟友会のほうと相談いたしまして、勉強会が開催できるかどうかを検討したいと思 います。 ○町長(永淵孝幸君) 検討じゃなくて、やはり町内の猟友会の方にお願いを。 結構捕っておられる方がいらっしゃいます。その方は、やはりわなを小まめに見て回って、 餌の状況を見ながらやっておられると聞いておりますので、そういった方のお話を聞くなり して、町外じゃなくて、町内の方でもいいと思うんですよ。今聞けば、イノシシも勉強して るわけですから。物すごい学習能力があって、我々が太刀打ちできないようなこと、考えら れんごたっことをわなに対してもしてるというふうなことも聞いておりますので、そこら辺
  • 65 - は、せっかくわなを置いても餌入れても何も捕れんとばいつまででんそこに置いとったって 無駄になるだけですので、やはりうまく捕っておられる方のお話を聞かせていただければ、 そういったお話をしていただくような機会を設けながら検討はしていきたいと、このように 思っております。 以上です。 ○5番(山口一生君) 先ほどの私の発言でちょっと誤解を招く、町内外の方でスキルアップというか、そういっ た勉強会を開いていただければなというのが私の思いでございます。 先ほど課長と町長が言われたとおり、捕られてる方というか、やっぱり高いスキルをお持 ちの方というのが町内にもいらっしゃいまして、そういった方がもしそういった講師を引き 受けていただけるんであれば、そういった場を用意するというのは、経験が浅い猟師にとっ ては非常に有効な場になっていくのかなというふうに思っています。チームで動けるようで あって、やっぱり野生動物との闘いでもありますので勘が優先される部分もあって、なかな かそういったところが難しいとは思いますけれども、今後そういったスキルアップについて も具体的に行政のほうで音頭を取っていただければなと思っています。 ここまで、イノシシを捕獲する猟師さんたちの負担を軽減する、もしくはそういう数を担 保していくということについて、今どのような取組をされてるかというのをお尋ねしていき ました。 しかし、ここからなんですけども、猟師さんたちが何頭捕れたとしても、結局畑に入って くるイノシシの数というのが、何か減ってる感じがしませんと。それというのは、イノシシ が増える速度というのが我々が考えてる以上に早いというのが一つはあると思います。 例えば、豚と交配してイノブタになったイノシシというのが最近の主流ではありますけれ ども、持つ子供の頭数が以前は二、三頭だったものが例えば七、八頭とか、そういう増え方 のスピードが上がっている。なぜそういうふうになるかというと、例えば100頭が町の中に いたとして、100頭分の餌がその地域にあるから100頭いるんだと思うんですよね。例えば、 餌の量がこれまで10あったものが5に減れば、その餌が減った分のイノシシは食べるものが なくなるので自然に減っていくというのが理屈だとは思うんですよね。やっぱり猟師さんた ちが一生懸命捕られてるというのは積極的に支援をしていかないといけないですけども、片 や、猟師さん以外の方が餌をイノシシにあげてませんかというのも、もう一度確認する必要 があると思います。 ここから先は、いかにイノシシから防御していくかというところで話を進めたいと思いま す。 6つ目、防護柵(ワイヤーメッシュ、電柵)の行政の支援はどういうことをやってますか ということをお聞きしたときに、補助の金額が4,150万円を超えていると、4,000万円以上を
  • 66 - ワイヤーメッシュとか電柵に対して太良町は支援をされている。それで、ワイヤーメッシュ に関しては20.8キロメートル、電柵に関しては264キロメートル。電柵264キロということで、 びっくりするぐらいの総延長があるわけですよね。それで、この電柵264キロ、対象面積 310ヘクタール分の行政的な支援を今行っているけれども、なかなかイノシシの被害という のが減っているような感じがしない、もしくはいろんな所へ移動してそれ以上にイノシシが 増えてきてるというふうな状態だと思ってるんですが、この防護柵への助成というのは行っ ていて、その効果というのはどういうふうに町のほうでは考えられているんでしょうか。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 効果といって、その金額についての把握はしておりませんけど、設置農家に聞き取りをし たところでは、効果はあるということを聞いております。まだ未設置の圃場については、効 果があるから設置の申請をされている訳ですので、町としては効果があるというふうに認識 をしております。 ○5番(山口一生君) ワイヤーメッシュ、電柵等も老朽化もしていくものだとは思います。実際イノシシがワイ ヤーメッシュの下を掘って畑に入ってくるとか、片や跳び越えて入ってくるとか、電柵に至 っては例えば通電していなかったとか、そういったあるあるがあると思うんですけども、実 際その防護柵の効果を発揮するために今勉強会などは行っていないということなんですけど も、行政からこういった4,000万円以上の補助をしていて、実際ワイヤーメッシュ、電柵等 も結構も行き渡ってる状態で、いま一度この使い方とか使用していく中で起こり得るトラブ ルみたいなものを学べる機会というのを設けてもいいんじゃないかなと思うんですが、勉強 会などそういったところは行うことはできませんか。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 防護柵の設置や維持管理に関する勉強会ということですけど、電柵とかを設置される方の 時期もまちまちで、設置されるのを確認してから補助金を支払っておりますので、その後に 勉強会を開いてもいかがなものかと思いますので、設置方法についてはその申請をされたと きに、通常のことではありますけど、取扱説明書をよく読んで適正な設置をしてくださいと いう呼びかけもしておりますし、今後は適正な設置の方法を書いたパンフレット等をそのと きに配布いたしまして、設置方法についての周知を行ってまいりたいと思います。 ○5番(山口一生君) この電柵とかは最初に使い方の説明書とかをお渡しするということなんですけども、実際 私は草刈りとかして電柵を切っちゃったりとか、たまに触れちゃったりとかするんですけど も、触れてびっくりしたけど電気が通ってなかったとか、そういうことが実際よくあるよう
  • 67 - です。それで、その電柵自体の適切な電圧というか、そういったものというのは何ボルトぐ らいが必要なんでしょうか。 ○農林水産課長(今田 徹君) 電柵の説明書によりますと、6,000から8,000ボルトの電圧がかかっている必要があるとい うことですけど、その電流の流れ方が1秒間隔ぐらいでパルス出力というふうになっており ますので、普通人間が触っても感電死するとかそういうことにはならないと思いますけど、 やっぱり適正な設置をしていただかないと危険なことになりかねませんので、市販の電気柵 を設置をしていただくようにお願いしたいと思います。 ○5番(山口一生君) 電気がどれぐらい流れているかというのを自分でつかんで確かめるというのはなかなか難 しいと思うんですけども、そういった計測する装置等を役場のほうで貸し出せるとか、そう いった用意というのは今後検討可能でしょうか。 ○農林水産課長(今田 徹君) それを計測する装置につきましては、電気牧柵とセットで販売されてる商品もありますの で、持っておられる方もいらっしゃると思いますけど、今のところそれを町が貸し出すとい うことは考えておりません。 ○5番(山口一生君) 4,000万円近く、電柵については264キロメートルにわたって投資をされている、補助され ている状態でありますので、投資をされた分の効率を高めるということについて、今後どう いうふうな手法が取れるかというのは検討いただきたいなと思っています。 8つ目、イノシシの餌って何だろうなということで、この餌が少なくならなければなかな かイノシシの数というのは減りませんということで、農作物の残渣とか生ごみがイノシシの 生息地の拡大を誘引するので農作物残渣の適正処理を行うよう指導しているということを言 われてますけれども、この指導している内容について、もう一度教えていただけないでしょ うか。 ○農林水産課長(今田 徹君) 内容といたしましては、果樹の残渣というか、例えば果樹園、ミカンのちぎり残しとか腐 敗した果実とか、そういうのを園内に残さないでもらいたいということは指導をしていると ころであります。あと、地区内で柿の実、あるいはビワとか、そういうのの落ちたものを地 区の皆さんできれいというか、そこに果実が残らないようなお願いはしているところであり ます。 ○5番(山口一生君) 野生の果実とか、例えばビワを全部拾うとか、できる限りのことは今されてるとは思うん ですけども、例えば果樹園のちぎり残しとかそういったものが近くに、もしイノシシが食べ
  • 68 - られる場所に集められて置いてある場合は、結局そこがイノシシの餌場になって、その周辺 にイノシシが増えて、ワイヤーメッシュを突破してきたり電柵を突破してきたり、そういっ たことにつながっているというのが可能性としてありますので、もう一度そういうものを置 く場所というのについて情報を提供していただく必要があるのかなと思っています。 それで、9つ目、ICTを活用した見回りとかというので質問をさせていただいてるんで すけども、このICTの活用について、オレンジ海道を活かす会で調査研究を行っていると いうことなんですが、これの調査研究の具体的な内容について教えてください。 ○農林水産課長(今田 徹君) オレンジ海道を活かす会で、先日、先進地でそういう取組を行っているところに視察に行 ってきました。それで、効果のほどはということで問いかけをしたところ、設置したすぐは 効果があるけど、後ではイノシシも慣れてきて捕獲はあんまりできなくなってきているとい うような回答も得ておりますので、まずどういうものができるかについての検証を今行って るところであります。 ○5番(山口一生君) その地域地域で状況が変わって、イノシシの特性等ももしかしたらあるのかもしれません。 先日、経済の委員会で玉名市のほうにこのイノシシの対策について視察に行かせていただ きました。そこで導入をされていたのが大型のわなということで、3か所ぐらいそういった ものを国の支援等を受けて設置をして、そこにはまた入ったらセンサーで通知が来るとかカ メラで状況を見れるとか、そういったものについてどういうふうな効果があるかという検証 が併せて行われていました。そういった大型わな、一気に何頭も捕まえることができるよう なわなについて、町のほうでICTの技術と併せて調査研究をできるような機会を今後検討 することは可能でしょうか。 ○農林水産課長(今田 徹君) お答えいたします。 太良町でも平成23年頃に伊福地区で試験的に設置していたということでありますけど、捕 獲には至らなかったということを聞いております。その頃から10年以上経過しておりますの で、囲いわな自体も新しいものが出てきていると思いますので、どのようなわながあるか、 またその囲いわなをしたときに管理を誰がするのかとか、設置場所をどこにするかとか、そ ういういろいろなものを検討しなければなりませんので、今後はそれについて検討をしてい きたいと思います。 ○5番(山口一生君) いろいろICTのツールも進化をしてきています。通信の技術であったりカメラの技術で あったり、そういったものを活用しながら、今後イノシシとどういうふうに共存していくか というのを町のほうで考えていけたらなと思っています。ICTのツール自体も非常にコス
  • 69 - トがかかったり、今まで何も使ったことがない方が操作を覚えたり使い方を覚えたりすると いうのはある程度時間が必要かなと思いますので、そういったものになれ親しむという意味 も込めて、今後町のほうでそういった技術の検討、もしくは導入支援を検討していただけれ ばなと思っています。 では、次の質問に移りたいと思います。