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山口一生

燕去るころ、黄金の稲穂と赤い彼岸花

この記事の要旨

白露末候・玄鳥去。黄金色の稲穂とあぜ道に咲く彼岸花、そして冬の牡蠣へと続く実りの季節を迎えた太良町。去りゆく夏とまもなく訪れる秋分に想いを馳せ、9月議会を終えた節目に、これまでの歩みと巡る季節を見つめ直しました。

七十二候は「玄鳥去(つばめさる)」を迎えました。春先にやってきたツバメたちが、南の海へと帰っていく頃です。

田んぼでは稲刈りが始まり、あぜ道には彼岸花が咲いています。黄金色の稲穂に、鮮やかな赤。太良の町もだんだんと慌ただしさを増してきました。まずは米、続いてみかんの出荷が始まり、晩秋の11月からは竹崎カキへとつながっていく、太良の実りのハイシーズンの幕開けです。

あぜ道に咲き始めた彼岸花

暑く乾いた夏がようやく終わり、朝晩はめっきり冷え込むようになってきました。この昼夜の寒暖差こそが、農作物が実りを深め、味を乗せるために欠かせない恵みでもあります。

ツバメが去っていく空を見上げながら、ふと「自分たちにとっては何が去っていったのだろう」と考えています。春分からぐんぐんと日が長くなり、外へ外へと向かっていた季節が、まもなく秋分を迎えます。これからは日が短くなり、静かな夜の時間が少しずつ長くなっていきます。

収穫の季節はいつも目の前の作業に追われて慌ただしいものですが、同時に、この一年積み重ねてきた苦労と喜びがぎゅっと凝縮されているようにも感じます。

9月議会も無事に終わり、世の中はここから年末に向かって一気に加速していきます。今年やり残したことはないかを点検しつつ、ここまでやりきった営みに感謝して、次の歩みを進めていきたいところです。

季節は巡り、景色も空気も立ち止まることはありません。変わり続けることこそが、自然のリズムと調和して生きていく唯一の方法なのかもしれません。